2026年度 中小企業が使える補助金・助成金 完全まとめ
比較表・業種別・規模別おすすめ一覧

この記事のポイント
2026年度も中小企業・個人事業主向けの補助金・助成金制度が多数公募されています。代表的な5大補助金(ものづくり・デジタル化AI導入(旧IT導入)・持続化・新事業進出・省エネ)を比較表でまとめるとともに、業種別・規模別・目的別のおすすめを一覧で解説します。雇用・人材関連の助成金や地域の補助金も含めた完全まとめです。

2026年度の補助金・助成金の全体像

補助金・助成金とは、国・都道府県・市区町村・業界団体などが事業者の取り組みを支援するために支給する給付金で、原則として返済不要です。経済産業省・中小企業庁系の「補助金」と、厚生労働省系の「助成金」に大別されます。

2026年度は物価高騰・デジタル化・カーボンニュートラルへの対応を後押しする補助金が充実しています。中小企業が特に注目すべき補助金は主に次のカテゴリに分類されます。

設備投資・生産性向上

ものづくり補助金、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)など。製造業・サービス業問わず活用できます。

新分野への進出・業態転換

中小企業新事業進出補助金が受け皿(かつての事業再構築補助金は新規公募終了)。新市場・新事業への挑戦を支援。

販路開拓・業務効率化

小規模事業者持続化補助金が代表的。個人事業主から小規模法人まで幅広く対応。

省エネ・脱炭素

省エネ設備導入補助金、ZEB化補助金など。エネルギーコスト削減と環境対応を同時実現。

雇用・人材育成

キャリアアップ助成金、人材開発支援助成金など。採用・教育・処遇改善に活用できる助成金が豊富。

主要5大補助金の比較表

中小企業に最もよく利用される5大補助金の概要を比較表にまとめました。自社の状況に合った補助金を選ぶ際の参考にしてください。

補助金名 補助上限額 補助率 主な対象 主な用途
ものづくり補助金 750万円〜3,000万円
(枠・規模による)
中小1/2・小規模2/3 中小企業・小規模事業者 生産設備・システム投資・試作開発
デジタル化・AI導入補助金
(旧:IT導入補助金)
5万円〜450万円
(通常枠)
最大4/5
(インボイス枠・小規模)
中小企業・小規模事業者 登録ITツール・ソフトウェア・POSレジ・PC等
小規模事業者持続化補助金 50万円〜250万円
(特例・創業型で上乗せ)
2/3
(赤字事業者は3/4)
小規模事業者・個人事業主 チラシ・HP・展示会・機械装置
中小企業新事業進出補助金 公募回制
(上限は公募要領を参照)
1/2 中小企業・中堅企業 新分野展開・業態転換(旧・事業再構築補助金の後継)
省エネ補助金 制度により異なる 1/3〜2/3 中小企業・大企業 省エネ設備・高効率機器の導入

※補助額・補助率・枠の設定は年度・公募回によって変更されることがあります。上表は2026年時点の現行制度の概要で、上限額は枠・従業員規模により異なります。事業再構築補助金は新規公募を終了し、新分野展開の受け皿は中小企業新事業進出補助金に移行しています。省エネ補助金は経済産業省・環境省が実施する複数の制度の総称です。最新の公募要領を必ずご確認ください。

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業種別おすすめ補助金

業種によって活用しやすい補助金が異なります。自社の業種に合った補助金を優先的に検討しましょう。

製造業

製造業にはものづくり補助金が最も適しています。生産ラインの自動化・省力化設備の導入、新製品の試作開発、IoT・AI導入による品質管理向上などが対象です。採択率は公募回により変動し、直近の第18〜22次は31〜37%台で推移しています(計画書の質が採否を左右)。認定支援機関と連携して申請することで加点が得られます。

IT・情報通信業

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)に加え、革新的な自社サービス開発ならものづくり補助金も活用できます。クラウド基盤の整備・セキュリティ対策の強化なども、枠によっては補助対象になるケースがあります。

小売業・飲食業

デジタル化・AI導入補助金(POSレジ・キャッシュレス決済システム)と持続化補助金(チラシ・HP・店舗改装)が相性抜群です。インバウンド対応(多言語対応メニュー・決済システム)も補助対象になる場合があります。

建設業

ものづくり補助金(建設機械の効率化設備)・デジタル化・AI導入補助金(施工管理システム・BIM/CIM導入)が活用できます。省エネ建築・ZEBへの取り組みには省エネ補助金も対象になります。

医療・介護・福祉

デジタル化・AI導入補助金の電子カルテ・介護記録システム導入に加え、厚生労働省系の助成金(キャリアアップ助成金・人材開発支援助成金等)が充実しています。人材確保・定着化への助成金を積極的に活用しましょう。

農業・水産業

農林水産省系の農業競争力強化サポート事業スマート農業実証プロジェクト、地域農業の6次産業化を支援する補助金があります。農業用ドローン・精密農業システムの導入にも補助金が活用できます。

企業規模別おすすめ補助金

個人事業主・フリーランス

補助金名補助上限ポイント
小規模事業者持続化補助金50万円〜個人でも申請OK。商工会サポートあり
デジタル化・AI導入補助金
(旧:IT導入補助金)
5万円〜会計ソフト・ECサイト構築に活用
キャリアアップ助成金1人あたり最大80万円従業員を正社員転換した場合に受給

小規模事業者(従業員20名以下)

補助金名補助上限ポイント
小規模事業者持続化補助金最大250万円(特例)/創業型200万円インボイス特例・賃金引上げ特例で上乗せ
ものづくり補助金750万円〜2,500万円(高付加価値化枠)小規模事業者は補助率2/3に引き上げ
デジタル化・AI導入補助金
(旧:IT導入補助金)
450万円(通常枠)登録ITツールの導入に対応(5枠構成)

中小企業(従業員300名以下)

補助金名補助上限ポイント
ものづくり補助金高付加価値化枠2,500万円/グローバル枠3,000万円設備投資・革新的な製品開発・海外展開等
中小企業新事業進出補助金公募回制(上限は公募要領を参照)新分野展開・業態転換の受け皿(旧・事業再構築補助金の後継)
省エネ補助金制度により異なる省エネ設備投資・カーボンニュートラル対応

目的別おすすめ補助金

IT化・デジタル化を進めたい

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金/経産省)が最適。会計・給与・顧客管理・EC・予約システムなど登録ITツールの導入費用を補助し、インボイス枠では小規模事業者で最大4/5の高い補助率が適用されます。IT導入支援事業者(登録ベンダー)が申請をサポートしてくれるため、IT知識がなくても申請しやすいのが特徴です。

設備投資・生産性向上

ものづくり補助金が中心。製造ライン自動化・加工機械・試作開発が対象。設備投資額が1,000万円以上になる場合は特に有効です。認定支援機関との連携が採択率向上のカギ。

新規事業・業態転換に挑戦したい

中小企業新事業進出補助金が受け皿。既存事業とは異なる新市場・新分野への進出やビジネスモデルの転換を支援する制度で、中小企業基盤整備機構が運営します。かつての事業再構築補助金は新規の公募を終了しており、新事業展開の支援は本制度に移行しています。公募回制のため、上限額・要件は公募要領で最新情報をご確認ください。

採用・人材育成を強化したい

厚労省系の助成金(キャリアアップ助成金・人材開発支援助成金・雇用調整助成金)が充実。正社員転換・訓練実施・処遇改善に対して1人あたり数十万円の助成を受けられます。要件さえ満たせば原則支給されるため使いやすい制度です。

省エネ・脱炭素対応

経済産業省・環境省が実施する省エネ設備投資向けの補助金が中心です。工場・ビルの省エネ設備(高効率空調・照明・ボイラー等)やZEB化の導入費用を補助する制度があり、エネルギーコスト削減と補助金活用を同時に実現できます。制度ごとに上限額・補助率・公募時期が異なるため、詳しくは省エネ・脱炭素・環境対応の補助金の記事と各実施機関の公式情報をご確認ください。

雇用・人材関連の助成金

厚生労働省系の助成金は、要件を満たせば原則として支給される仕組みのため、補助金(採択競争あり)とは異なります。採用・育成・処遇改善に取り組む企業に特におすすめです。

助成金名 支給額目安 対象・条件
キャリアアップ助成金 1人あたり最大80万円 非正規従業員を正社員等に転換した場合
人材開発支援助成金 訓練費用の最大75% 従業員のOFF-JT・OJT研修を実施した場合
両立支援等助成金 最大140万円 育児・介護休業の職場環境整備・復帰支援
業務改善助成金 最大600万円 最低賃金引上げと設備投資を行った場合
特定求職者雇用開発助成金 最大240万円 高齢者・障害者・就職困難者を雇用した場合

※助成金の支給額・要件は変更される場合があります。申請前に最新の制度内容をハローワーク・都道府県労働局でご確認ください。

地域・自治体の補助金も活用しよう

国の補助金に加え、都道府県・市区町村レベルの補助金・助成金も見逃せません。地域の特性・産業政策に応じた独自の支援制度が多数あります。

補助金ナビでは全国の補助金を毎日更新しています。都道府県・業種・目的で絞り込んで自社に合った補助金を見つけてください。

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よくある質問(FAQ)

補助金と助成金はどちらを先に申請すべきですか?
状況によります。助成金(厚労省系)は要件を満たせば原則支給され、締切が比較的柔軟なため、採用・雇用関連の取り組みと並行して随時申請できます。補助金(経産省系)は採択競争があり公募期間も限られるため、公募スケジュールを把握して計画的に申請する必要があります。両方を組み合わせて活用することをお勧めします。
2026年度に新設・拡充された補助金はありますか?
2026年度は省エネ・脱炭素関連の補助金が拡充される傾向があります。また、賃上げ・最低賃金引上げに取り組む事業者向けの加算枠が多くの補助金で設けられています。最新情報はjGrants(補助金申請システム)・ミラサポplus・中小企業庁の公式サイトでご確認ください。
補助金の申請にはどのくらいの時間と手間がかかりますか?
補助金の種類によって大きく異なります。デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)は登録ベンダー(IT導入支援事業者)がサポートするため比較的申請しやすく、持続化補助金も商工会・商工会議所のサポートがあります。一方、ものづくり補助金や新事業進出補助金は事業計画書の作成に1〜2か月かかることが多いです。認定支援機関や専門家の支援を活用することで、負担を軽減できます。
採択率はどのくらいですか?
補助金によって大きく異なり、公募回でも変動します。公式公表値から当ナビ編集部が算出すると、小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)は直近4回(第14〜17回)で37〜62%、ものづくり補助金は直近の第18〜22次で31〜37%台で推移しています。デジタル化・AI導入補助金は「採択率」ではなく交付決定率が公表され、2026年度1次締切分は3枠合計で46.3%でした。一方、厚労省系の助成金は要件を満たせば原則支給されます。採択率を上げるには計画書の質を高め、認定支援機関と連携することが重要です。
補助金を受けた後に何か義務はありますか?
はい、補助金受給後には複数の義務があります。主なものとして、①実績報告書の提出(補助事業完了後)、②財産管理義務(補助金で購入した設備等を補助目的以外に使用・売却・廃棄する場合は事前承認が必要)、③事業化状況報告(補助事業終了後5年間、毎年報告が求められる補助金も)、があります。義務を怠ると補助金の返還を求められる場合があります。

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※本記事の情報は2026年7月時点のものです。補助金の内容・要件は変更される場合があります。申請前に必ず公式ポータルの最新情報をご確認ください。